自然に包まれる美しい霊峰・木山寺

木山寺は、標高430mの山上にあり、老杉古柏も鬱蒼とした静寂な境内が、情緒ある風情を醸し出しています。また、周辺一帯は郷土自然保護地域に指定され、自然環境の美しい霊峰です。

弘仁6年・弘法大師の開基

木山寺の創建は、遠く弘仁6年(815年)の初冬、高祖弘法大師が美作の地を訪れた際、木樵姿の翁がこの霊山に大師を導き、仏堂建立にふさわしい地であると説きました。この翁こそ本尊薬師如来の仮の姿であり、大師はこの不思議な因縁をたいそう喜び、ここに寺を建立、これが木山寺の始まりであると伝えられています。 そして、仁寿年間(9世紀中頃)には鎮護国家の勅願寺となりました。その後は、赤松義則をはじめ、毛利・尼子らの戦国武将や、森・三浦など諸大名の尊信を集め、現在でも中国各地に多くの信者を有する名刹として知られています。

木山寺と木山神社

木山寺のほど近くにある木山神社…、この2つは、もとは神仏習合で、木山宮(※上部画像・古地図参照)として、多くの人々の信仰を集めてきましたが、明治時代の神仏分離政策によって木山寺、木山神社に別れたという歴史があります。

木山寺の神仏

木山寺のご本尊は、医王の霊薬をもってあらゆる衆生の病気や迷いを救われる薬師如来。鎮守神の木山牛頭天王は薬師如来の化身で、除災招福の大願を成就されています。 善覺稲荷大明神は、ご本地十一面観音の化身で、正徳年間(1714年)京都伏見稲荷より勧請された明神様です。当時の僧が善覚という名僧で、その徳を称えて善覺稲荷と呼ぶようになりました。 木山寺は、商売繁栄、五穀豊穣、諸願成就、交通安全の願いを叶えられ、今も広く中国各地で崇敬帰依されています。

寺宝一覧

仏画等

・絹本著色遺迎二尊十王十仏画図
…鎌倉時代
・絹本著色阿弥陀三尊来迎十仏画像
…南北朝時代
・絹本著色十三仏図
…室町時代
・絹本白描普賢菩薩画像
…中国元代
・客殿襖絵
…江戸時代後期

仏典

・般若心経
…奈良時代
・紺紙金字大般若経巻第五百十五
…平安時代
・紺紙金字阿呂力迦経
…平安時代

古文書

・木山寺文書
…室町時代

画像は客殿にある襖絵。木山寺客殿の襖絵は、客殿6部室70面に描かれた山水画で、作者は古市金餓、岸良、鶴澤探索等で、いずれも江戸時代後期の画家とされています。 江戸時代に描かれた獅子や鶴が、今も生き生きと客殿彩る姿は実に見事。他にも天女・竜など幻想的な襖絵や阿弥陀三尊来迎図などの仏画があり、木山寺の宝として代々受け継がれています。 また、木山寺に伝わる般若心経は、奈良時代の写本で、奈良の海龍王寺に残されたものの一部です。

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